見どころ・評価
シリーズらしい背徳のエッセンスが濃厚に詰まった一作。元貴族の気高さを最後の拠り所にしている椿が、社交界での振る舞いと、裏での“教育”とのギャップに揺さぶられていく姿が見もの。ポイマンから与えられる“淑女としての褒美”は甘く丁寧でありながらも、結局は彼女を堕としていく手段に過ぎない。その落差に戸惑う椿の心情と、身体が裏切るように濡れていく描写が絡み合い、シリーズならではの背徳感が一気に押し寄せてくる。高貴な誇りが削られ、彼女自身が否応なくメイドの自覚を深めていく過程は、読み応えたっぷりだ。